てつやのブログ

臨床検査技師と怪談、時々過払金 怪談会ではsakainotetsuyaと名乗っています。

実話怪談 6

 

2019.9.2の出来事

 

私はいつも通り朝の準備をし、職場へ向かった。

 

いつもより交通量も少なく、少し早く出てしまったので早めに職場周辺に到着した。

 

コンビニでジュースでも飲もうと思い、コンビニの駐車場に入ったその時の出来事である。

 

道路の左手にコンビニがあり、コンビニの入り口に一番近い所に一台の白い軽トラックが停まっているのが確認できた。

 

私はその軽トラックの左側が開いているので、そこに停めようと思い、何気なく軽トラックの方に視線を向けた。

 

軽トラックの運転席の扉が開いており、扉の向こうに車の外に向かって裸足の足が二本あるのが見えた。

 

その時は何か不思議だと思っていなかった。

 

私はコンビニに入り、ジュースを買いすぐに車に戻った。

 

2~3分の事である。

 

私がコンビニから出ると、軽トラックの運転席におじさんが座っていたのだが、足元を見ると、なかなか脱いだり履いたりに時間がかかりそうな、職人さんのような靴を履いていた。

 

私は何か違和感を覚え、少し考えてみた。

 

まず、裸足の二本の足について。

 

足は車の外に向いているのはいいのだが、窓に上半身が無かった。上半身を曲げていたとしても、足が車の外を向いているため、上半身がドアから出て見えるはずである。

 

二つ目、おじさんの服装について。

 

おじさんは職人さんのような服装をしており、私がコンビニから帰ってくるだけの時間で脱いだり履いたりするのは不可能だと考えた。私が見た裸足の足は、膝の下ぐらいまで確認出来ていたので、全て脱ぐか、かなり上までまくり上げなければ、そう見えないと考えた。

 

二つの違和感を結ぶと、やはり現実離れした現象がそこにはあったのだろうかと思う。