てつやのブログ

臨床検査技師と怪談、時々過払金 怪談会ではsakainotetsuyaと名乗っています。

実話怪談 8 考察と例

堕胎 考察と例

 

水子供養を意識する時代、意識しない時代がある。

 

 

 私はこの事を何かで聞き、興味を持ち調べてみた。

 

 この事は心霊現象に興味を持つものにとっては興味深いと思われる。

 

 以下の三点が私の調べたものの要約で、詳しくは森栗氏の論文を見て頂きたい。

 

 

 

 ・ある年を境に水子供養というのが多く見られるようになった。 

 

 ・明治23年優生保護法の下で堕胎がしやすくなった。

 

 ・明治23年以前、遊郭、貧しい農村部では堕胎、間引きが行われていたが、水子供養を行っているところは文献を見る限り1~2か所。

 

 

という事まで調べたのだが、ネットに興味深い論文があった。

 

 

水子供養の発生と現状」森栗茂一氏のものだ。

 

 

ここまで調べたら、ある結論に行き着いた。

 

心霊現象は人が作り出せるのではないだろうかと。

 

 

 

 

私の体験した具体例を書きたいと思う

 

 

 

 

実体化

 

私がまだ小学校低学年の時だった。

 

仲の良い何人かで登下校を共にしていた。

 

誰かが言った。

 

ここのブロックにお化けがでんねん。これでグリグリしたら出るようになんねん。

 

ブロックとは駐車場のコンクリートブロックであり、これというのは、花の蕾の事だ。

 

コンクリートブロックに花の蕾をこすりつけるのだ。

 

私は、こんなんで出るんだ程度に思っていた。

 

数日後。

 

私達が花の蕾をこすりつけたコンクリートブロックの周辺で幽霊をみたという人が現れた。

 

当時、私はお化け出たんだ程度にしか思わなかった。

 

堕胎の話を聞き、水子供養が始まった時期があることを知ったらこの話を思い出した。

 

 

 

 

結論

 

 

あくまでも私の結論だが、人の念は心霊現象を作ることがある。それは念を入れた側だけではなく、他人にも影響を及ぼすことがある。道端で見たあの現象は、誰かが創造したものなのかもしれない。私自身心霊現象についての持論があるのだが、少し揺らいだ結論となった。

 

 

 

あなたはどう思われたでしょうか? 

 

 

 

実話怪談 8 話

堕胎

 

人から聞いた話だ。

 

ある日私はアンダーグラウンド系が集まるバーに向かった。

 

到着すると店内は薄暗く、スクリーンにはスナッフビデオのようなものが流れていたと記憶している。

 

私は元来そういうものが好きで、一般の人より抵抗はなかった。

 

いい感じで酒に酔った。

 

このままナンパをして今日は楽しもうとした。

 

相手を物色していると、20代とも30代ともつかない、少し派手な服を着た女がいた。

 

私は女に声をかけると、女は酒に酔っているのかすり寄ってきた。

 

女が自分の家に招待すると言ったので、素直に了承した。

 

断っておくが、私には霊を見る力はない。

 

女の家の前に着いた時、嫌な予感がした。

 

何が嫌なのか分からないが、とにかくそこにいたくない感じがする。

 

酒に酔っているからなんだろうと自分に言い聞かせた。

 

私は女の部屋に入った。

 

女の部屋は殺風景で、布団とソファーと何故か大きい掃除機が目に入った。

 

女がシャワーに行くといい、私は布団の中で待っていると、人に見られている様なきがした。

 

女がシャワーからあがり、私の前にきた。

 

女の両手首は切り傷だらけで、体には打撲跡が生々しく残っていた。

 

私が唖然とすると、女は暴力団の幹部の女だという事を教えてくれた。

 

私はやる気も失せ、このまま帰ろうとしたとき部屋の奥のカーテンの所で、音を聞いた。

 

あー。あー。

 

子猫とも赤子とも言えない声だ。

 

私はカーテンを凝視した。

 

そこにはカーテン一面に赤子の顔、顔、顔。

 

私の表情が一変したのであろう、女はカーテンの方を見ると

 

「私の赤ちゃん、また出てきちゃって困るわ」

 

と言いながら掃除機でその赤子の顔を吸っていった。

 

掃除機をよく見ると、何て書かれているのか分からないお札が複数枚張られていた。

 

私は逃げるように女の家を飛び出した。

 

 

この話においては、私個人的に気になったので色々調べた。そこでこの話を

 

考察と例

 

の二部構成にしたいと思う。

 

 

 

 

実話怪談 7

他殺現場

 

専門学校の時である。

 

私は当時の彼女と私の父の車でドライブに行き、暗くなったので少し海の夜景を見て帰ろうと、海岸線を目指した。

 

しかしあまり土地勘が無かったので、思ったような海岸線に出ることはなく、時間もないので、防波堤を前方に見ながら少し話をしていた。

 

私が前を向き、防波堤の上に広がる星を眺めていると、防波堤の向こうに、頭上に見えている星のような光が下から上に複数飛んでいっていた。

 

不思議に感じた私は、彼女にあの見える光は何かと問うたが分からないとの返答だった。

 

という事は、彼女にもその光が下から上に飛んでいく様は見えていたのだ。

 

数日後、老いた母親を殺害して遺棄した事件を彼女から聞かされた。

 

新聞に載っていた場所を確認すると、私と彼女が光を見たまさしくその場所だった。

 

さらに詳しく新聞を見てみると、殺害、遺棄された日付と、私たちが光を見た日付が一致していた。

 

 

 

 

 

 

 

実話怪談 6

 

2019.9.2の出来事

 

私はいつも通り朝の準備をし、職場へ向かった。

 

いつもより交通量も少なく、少し早く出てしまったので早めに職場周辺に到着した。

 

コンビニでジュースでも飲もうと思い、コンビニの駐車場に入ったその時の出来事である。

 

道路の左手にコンビニがあり、コンビニの入り口に一番近い所に一台の白い軽トラックが停まっているのが確認できた。

 

私はその軽トラックの左側が開いているので、そこに停めようと思い、何気なく軽トラックの方に視線を向けた。

 

軽トラックの運転席の扉が開いており、扉の向こうに車の外に向かって裸足の足が二本あるのが見えた。

 

その時は何か不思議だと思っていなかった。

 

私はコンビニに入り、ジュースを買いすぐに車に戻った。

 

2~3分の事である。

 

私がコンビニから出ると、軽トラックの運転席におじさんが座っていたのだが、足元を見ると、なかなか脱いだり履いたりに時間がかかりそうな、職人さんのような靴を履いていた。

 

私は何か違和感を覚え、少し考えてみた。

 

まず、裸足の二本の足について。

 

足は車の外に向いているのはいいのだが、窓に上半身が無かった。上半身を曲げていたとしても、足が車の外を向いているため、上半身がドアから出て見えるはずである。

 

二つ目、おじさんの服装について。

 

おじさんは職人さんのような服装をしており、私がコンビニから帰ってくるだけの時間で脱いだり履いたりするのは不可能だと考えた。私が見た裸足の足は、膝の下ぐらいまで確認出来ていたので、全て脱ぐか、かなり上までまくり上げなければ、そう見えないと考えた。

 

二つの違和感を結ぶと、やはり現実離れした現象がそこにはあったのだろうかと思う。

 

 

 

 

 

実話怪談 5

山のドライブ

 

専門学校生の頃

 

当時私は心霊にはまっていて、コンビニでよく売られていた「大阪心霊現場」のような本を読んで、実際に行ってみたりしていた。

 

その中で、「人面電柱」なるものが和泉市にあったと記憶している。

 

別に市の名前が重要な訳ではなく、その「人面電柱」を見に行った帰りの出来事だ。

 

私は当時の彼女を連れて人面電柱を見に行ったのはいいが、そんなに怖い事もなく、むしろどれだか分からないので帰ろうとしていた。

 

時刻は夕方を少し回った時間で、暗かったのを覚えている。

 

人面電柱は山の上にあり、帰ろうと山道を降りていく途中だった。

 

山の斜面は50㎝四方の中央が少し窪んだブロックのようなものでがけ崩れを防止しており、行きは運転席側が山の斜面で、帰りは助手席側だった。

 

山も中腹ほどまで下ってきた時、ふと視線のようなものを感じ、助手席側を少し見ると、彼女は私のほうを見ていなかったので、視線は気のせいだと感じ、前を向こうとしたその時だった。

 

山も斜面に敷き詰められているブロックから顔が出てきた。

 

それも一つ二つでは無い。

 

全てのブロックからそれぞれ違う顔がこちらに向き、顔を近づけてきていた。

 

その顔はよくは分からないのだが、苦悶の表情をしているような感じがした。

 

見てはいけない物を見てしまったと思ったが、何よりも彼女を怖がらせまいと思い、冷静を装い麓のコンビニまで戻ってきた。

 

そこで、今起こった事を彼女に言うと、驚きはしていたが、視線のようなものは感じなかったと言っていた。

 

あれから月日が経ち、その場所が心霊スポットだったとかの噂は聞かないので、今では私の見間違いだったのではと思っている。

 

この時期を境に不思議なものを感じることが多くなっていったのは事実である。

 

 

 

実話怪談 4

黒い影

 

2019.9.3 夜20時頃の事

 

私は用事を済ませ、帰路についていた。

 

幹線道路は20時といえど、往来する車は多く道路は夜の様相を呈していなかった。

 

私は幹線道路の分岐を左に折れ、自宅のほうに向かう道へと入った。

 

幹線道路から外れると車はなく、街灯が頭を垂らし等間隔に光を落としていた。

 

私は街灯を右手に車を走らせ、横目に街灯の光を見ていた。

 

するとちょうど街灯と街灯の間の闇の部分に何か黒いものが見えた。

 

最初は街灯の影だと思ったが、明らかに幅が大きい。分かりやすく言えばドラクエのゴーレムのような形をしている。

 

黒い影は右手と思われる部分を振りかざしていた。

 

街灯の太さ、後ろのフェンスの大きさから想像するに、黒い影は横幅70㎝程、身長180㎝程だと推測できる。

 

ここまでの事ではその黒い影は何かの見間違えだと思えるのだが、その影が移動した事で、その考えは否定の色が濃くなった。

 

私が右前方にその影をとらえた。すると車は走っているのにも関わらずその影が私の車と同じ速度で走るのだ。街灯の光を無視して。

 

私の車の影がその黒い影を作っているのだろうと考えたが、私の車の左側には光源となるものはない。

 

どこまで来るのか?と考えたその時、右手に民家があり、その黒い影は民家に吸い込まれていった。

 

あの黒い影がこの世のものか、そうでないかは分からない。

 

不思議な出来事を全て心霊に結び付けるのはいかがなものかと思う。

 

同乗者もいなかったので、私の見間違えかも分からない。

 

しかし、見えたという事実はあると思っている。 

 

 

実話怪談 3

大和川ツーリング

 

高校生の夏休み

 

私と陽介、那須大和川の堤防にいた。

 

原付三台を堤防に停めて川に降りる階段で話をしていたが、そろそろどこかに向かおうという話になり、それぞれの原付にまたがり西向きに走り出した。

 

目前には近鉄南大阪線の線路があり、線路の左手前に黄色と白色のポールが立っていたのを覚えている。

 

だんだんと三台で線路に近づいてきた時、那須が急にスピードを上げ、線路を通過した。

 

その時私は線路の左手前にある黄色と白色のポールに白い服を着た女の子が見えた気がしたが、見間違いと思い気にしなかった。

 

急にスピードを上げた那須がかなり先で停まっていたので、私達は彼に追いつき

 

「何や、どうしたん?」

 

と聞くと

 

「見えへんかった?今、見えへんかった?」

 

と捲し立てる様に聞いてきた。

 

「何が?」

 

と聞くと

 

「女の子がおったやんけ」

 

と焦ったように話してきた。

 

私は心当たりがあったので、自分も何か見えた気がするという事を伝えると、那須と陽介が

 

「逃げるぞ」

 

と走り出したので、後を追いかけた。

 

 

その踏切は事故が多く有名なのだが、白い服の女の子が事故にあっていたのかどうかは分からない。